2025大阪万博・注目の日本館!概要と予約枠情報まとめ(2025.01.31時点)

2025年に開催される大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、その具体的な取り組みを世界に発信する重要な拠点となります。その中でも開催国・日本のパビリオンである日本館のテーマは「いのちと、いのちの、あいだに」であり、これは生命と生命の関係性やつながりを深く考察するものです。


日本館の位置

日本館は万博会場の中で「東ゲートゾーン」と呼ばれるエリアにあります。その名前の通り、東ゲートゾーンから近い位置です。大阪メトロで東ゲートを利用する人は会場に入退場するタイミングで日本館の大きな円形の建物を目にすることになるでしょう。

大阪・関西万博公式サイト 会場マップ


日本館のコンセプトは「小さな循環」

「いのちと、いのちの、あいだに」というテーマを掘り下げて、「小さな循環」を考える内容です。例えば日本館の建築は大きな円形の建物です。この形状は、生命のつながりやエネルギーの循環を象徴しており、万博のコンセプトと一致しています。メイン資材である「木の板」は万博終了後にはリユースされることになっています。


万博会場の生ゴミを電力にする日本館

日本館の最大の特徴は、万博会場で発生する生ゴミで発電するというシステムにあるといえます。

万博会場で発生する生ゴミは、バイオガス発電のシステムで活用されます。具体的には、ワカメなどの藻類が関与するバイオプロセスを活用し、微生物が生ゴミを分解。その過程で発生するバイオガスを使って電力を生み出し、日本館のエネルギー源の一部として利用されます。


日本館では何が展示されるのか

2025年1月31日現在の情報では具体的にどのような展示がされるかはまだ発表されていませんが、下記のような情報があります。

  • 3つある出入り口のどこからでも入退場できる
  • どこから入ってどこから出るかによって異なるストーリーを感じられる
  • ビジュアルシステムによる視覚体験

こういった情報と「循環」というテーマを合わせて考えると、建物内を巡回移動していくうちにいろいろな視覚体験ができ「循環」を感じられるような展示方法になるのでないでしょうか。


日本館のパビリオン予約枠

日本館の見学所要時間は約35分です。4月のある日のパビリオン予約枠をチェックしたところ、20分おきくらいに予約枠が設定されていて最終の予約枠は18:50でした。訪れる日程によって変化があると思うので、パビリオン予約登録の際はご自身でチェックをお願いします。


バイオガスプラント見学ツアー

バイオガスプラント見学ツアーは万博期間中の限られた日程のみ実施されています。このツアーを選択する場合、見学所要時間は80分必要です。日程がうまく合ってこのツアーの抽選登録を入れてみるのもいいでしょう。

バイオガスプラント見学ツアーの実施日

  • 4月:19日、21日、23日、26日、28日、30日
  • 5月:3~6日、21日、24日、26日
  • 6月:11日、14日、16日
  • 9月:1日、2日、17日、20日、22日、23日
  • 10月:8~12日 

日本館の注目ポイントについての考察

世界的な課題であるゴミ問題を中心に、再生と循環をテーマに掲げそれを最新技術でわかりやすく表現するアプローチは注目に値する。また、主催国である日本は最大のパビリオンスペースを誇り、建築としても注目すべき存在となっている。
一方で、「ゴミ」というテーマに対して興味を持たない人々も一定数予想される。単に楽しむだけでなく学びの要素が含まれているため、万博をエンターテイメントとして捉える層には受け入れられにくいかもしれない。

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